特別養子縁組 一般社団法人アクロスジャパン

赤ちゃんを産んでも育てるのが難しいあなたへ 東京都許可番号:30福保子育 第1976号

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特別養子縁組・にんしん相談

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慈愛寮にお邪魔しました

先日ある雨上がりの午後、都内にある慈愛寮をご訪問させていただきました。寮長の細金さんが暖かくお出迎え下さり、とてもおいしいお食事を頂きながら沢山お話を聞かせていただきました。

お話を伺う中で、慈愛寮にお越しになるお母さんたちと、うちにご相談を下さる方々とがとてもよく似た境遇である事、「支援の中で大切なことは」という話の中で、寮長さんと私が思わず口をそろえて出た言葉が「ごはんをちゃんと食べる」ことなどにも思わず笑い声が出たりした、とても和やかな時間でした。

慈愛寮は生活困難や暴力被害状況で援助を必要とする妊娠8ヶ月~産後5ヶ月の妊産婦と、同伴の乳幼児が利用できます。妊婦さんはここに入所し安心して赤ちゃんを産める環境が与えられ、その後自立できるよう産後も少し回復するまで皆さんのサポートを受けることが出来ます。最近新しく立て直しをされとても綺麗で、細かいところまで沢山配慮がされており、スタッフの方もとても親切です。

住所は保護のため明かされておりません。私は日本には妊婦さんの為の快適な寮、というのはとても少ないと思っておりますが、慈愛寮を訪問している間、何回「私もこちらに住みたいです」という言葉が出たことか。。。。
何よりも寮長の優しさにきっとここに保護される方は救われると思います。

「ここを家だと思って頑張ってほしいと思っています」とおっしゃる寮長を見て、今まで沢山の女性がこの笑顔とやさしさに救われて旅立ち、頑張っているのだろうと思いを馳せました。
エントランスには沢山お花が植えてあり、どの苗も雨露を受けて嬉しそうでした。
ここにいらっしゃる妊婦さんはうちへ相談をなさる時と同じ、きっとへとへとに疲れ果て、どこに相談していいのか、大きなおなかを抱えて道に迷っている方たちでしょうが、この寮の優しさにふれ、きっと心も癒され、安心したお産が出来るのだなと思うと本当に心温かく、うれしく感じました。私共も、また明日から頑張ろう、と思えた一日でした。

(おがわ)

全国妊娠相談SOSネットワーク会議 大盛況

4月18、19日は日本財団主催・日本助産師会協力で「全国にんしん相談SOSネットワーク会議」が行われました。
アクロスジャパンも当会の特徴ともいえる、相談者の同行支援についてお話をさせていただきました。
北は北海道、南は沖縄まで全国から、望まぬ、予期せぬ妊娠への相談窓口にいる相談員(ほとんどが助産師さん)が集結。
地域性などもある相談内容の事例や、相談を受ける立場での葛藤なども沢山お聞かせいただき勉強になりました。
今度もこの繋がりを大切にし、出来るところは存分に協働してゆき、今後ますます相談者がもっと相談しやすくなる窓口へと向けて行きたいと思います。

(写真上 研修会の様子 写真下 お仕事で最近よく一緒になります、元赤ちゃんポスト慈恵病院の田尻さんと)

 

4月5日 養子の日キャンペーン

当会の養子縁組家族も何組か登壇し、お話をさせていただきます!
最後の方には、養子縁組家族の集まる、「アド・ファミリー」も。
是非、ご家族でお越しくださいませ。

4月5日「養子の日」キャンペーン 特別養子縁組へのはじめの一歩 ~あなたを必要としているいのちがある~【NEW

海外ではアンジェリーナ・ジョリーなど、産みの親のもとで育つことのできない子どもを養子として育てることは珍しくありません。でも日本では養子縁組という言葉や制度はまだあまり広く知られていないのが現状です。日本では産みの親が育てることのできない「社会的養護」を受けている子どもは約4万人いますが、このうち約85%が施設で暮らしています。こうした子ども達が特別養子縁組であたたかい家庭で育つことのできる社会を目指して、4月4日(4と4でようし)を養子の日として、養子縁組への理解と深めてもらう周知啓発イベントを4月4-5日に行います。

4月5日は、芽生えたいのちを愛のある家庭につなぐことを目的に、キャンペーンを行います。

日時:2014年4月5日(日)13:00-16: 00
場所:日本財団ビル 2階大会議室  
アクセスはこちらをクリック
対象:特別養子縁組や里親制度に関心のある方
養子縁組を希望するご夫婦
申込みはこちらをクリック!

定員:200名、事前申込み制です。

静岡「外国人女性支援」研修会

静岡大学 人文社会科学部 主催の国際シンポジウム「外国人女性支援」研修会にお招きされ、少しお話をしてきました。

当会では言語を外国語とする女性へのにんしん相談も行っている事から、事例やにんしん相談の流れ、どのような課題や問題点があるかなど、日本でも今後急速に増えるであろう、外国籍、外国人女性への特定妊婦ケアの確立、渉外、国際養子縁組み制度の確立が必要だという事をお話させていただきました。

いま日本では都市部になると約5人の児童のいずれかの親が外国人だと言われています。

うちの息子も例外ではなく、アメリカ国籍と日本国籍を持つ重国籍児童です。

そういった外国籍、外国人の女の子、Teenが、予期しない妊娠、養育できない妊娠が発生する事も、普通の日本人女性、高校、中学生と同様ありますし、また、こちらに出稼ぎに来ている外国人同士が出会って妊娠、お産となっても、育てられない、ということは当然あります。

日本に今、そのような外国人の方への相談窓口が充実しているかというと、残念ながらそうではないのが現状です。

外国ですと普通に養育できないTeenのにんしんには、宗教上中絶を進めることなどもってのほかで、産むという選択をしその後養子縁組へ託すことは当たり前、という国が多くありますが、日本ではまず、そのような相談窓口はないでしょう。

またそういった外国人女性の多くが、日本の制度の保険証、母子手帳、医療制度などが全く分からず、他国ではまずやってない、妊婦の間の定期的な検診も全く受けず、飛び込みお産、というのを「当たり前」としていしまっているため、医療施設の間でも困惑している所が多くあります。

これからまずます増えるであろう、日本在住の外国人女性にとって住みやすい、差別のない国にするため、違う国の文化や背景を理解しいたうえで、そういう支援が出来るといいなとお話ををしてきました。
(写真は、研修の一コマ、と、日本人国籍として生まれ異人種の背景を持つアイビーちゃん)

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今、日本での「外国人」への認識も正しく変えなければならないときに来ています。少し昔の人はガイジン、というと、白人の青い目と思い込んでいる人が多数でした。当たり前すぎて書くのもためらわれる事ですが実は見た目が日本人じゃなくても日本国籍の人は沢山いますし、逆もまた然りです。ガイジン、外国人、の定義がなにか、というと、そこも曖昧になってきています。

例えば、アメリカでは「あなたはなに人ですか?」という問いかけがあれば、「私はアメリカ国籍を持つ、日本人2世です」という風に普通こう答えます。

 日本でも国際結婚がうなぎのぼりに増え、今や不妊治療のために海外で異人種の卵子提供を受け、見た目が違っても日本国籍として生まれる赤ちゃんも増えてきている今、そこには当然自然の流れで人種・異文化の融合があり、生まれる子供たちの背景もそうなる訳です。

もはや、国際養子縁組、国内養子縁組などと分け隔てて考えていること自体が遅れているのかもしれません。

あくまでも、諸手続きの一環として国籍が違う養子縁組、としてとらえるだけに過ぎない事を沢山の方にご理解していただくべきだと思います。

オリンピックも近づき、日本も沢山の国の方々が訪れ暮らすようになった以上、この事実をきちんと受け止め、差別ない全てのこどもに永久的な家庭と親を与えられる活動を私共は求められていると強く感じています。

愛知県 CAPNA 主催 養親研修でお話をしてきました

愛知県にあるCAPNAにお招きいただき養子縁組へと託されるお子さんがどうやってくるのか、というお話をさせていただきました。

オープニングには名古屋市の副市長、岩城さんもお越しになっておりました。

日本では愛知方式という、30年も昔から「赤ちゃん縁組」を実践されている大先輩の萬屋さん、矢満田さんの中で私も交じってお話させていただくのはとても緊張するものでしたが、沢山の養親候補さんがとても真剣にきいて下さいました。

私は今回、特定妊婦のメンタル面へのにんしん相談から養子縁組へと繋がる実務や経緯についてお話をさせていただきましたが、やはり里親で待機されている方の殆どが、なぜ、どのような経緯で産みの親御さんがお子さんを養子縁組に託されるのか知らなかった、という事で、やはりその辺りは行政、自治体の方でも研修時に話す事が殆どないのかな、と感じました。

研修会の前日、CAPNAで相談員をなさっている皆さんと食卓を囲みお話をさせていただきました。にんしん相談に対しての対応や、相談で求められることなど沢山のテーマに厚く語り合い、日本のあちこちに同じ思いを持っている方々が沢山いる事に励まされました。皆さん、本当にありがとうございました。

最後に、、、、、当日お会いした養子縁組里親の皆さんに早くこうのとりが舞い込んできますように!

(小川)

リアルワールド放送

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今夜、深夜になりますが、当会よりお子さんをお迎えになったご家族のドキュメンタリー番組が日本テレビで放送されます。

リアルワールド
2015年1月12日 深夜 24:59-25:29
「養子を迎えることにしました。」
http://www.ntv.co.jp/realworld/53/01.html

関東圏だけの放送で、30分枠だそうですが良かったらご覧ください。
可愛いナナちゃんが登場します。

医療―にんしん相談ー養子縁組支援団体との協働

ある実母さんより「お産施設を探しているが見つけることが出来ない」という相談がはいりました。

養子縁組を視野に入れながらのお産施設を探しているが、いくつか民間団体に当たったものの、施設だけの紹介は出来ない(養子縁組前提なら紹介できる)という事で、このお母さんは大きなおなかを抱え、迷い子(お産難民)になってしまったとのこと。

普通の妊婦さん同様だと、医療施設でお産の経過を見ながら養子縁組の相談は出来ない。
養子縁組支援団体では、どうしても養子縁組前提での相談になる、、、
とある民間団体に相談したら、「児相にいったん預けてから、うちで相談に乗る」と言われた。
住んでいる管轄の児童相談所では「養子縁組はやってない」とはっきり言われた。

こういう状況の中、当会に来られた当初はこの世の中で独りぼっち、という雰囲気のお母さんでした。
まずは当会で相談に乗り、実母さんが通院できる産院を見つけ医療施設へ紹介をし繋ぎました。

次にお産費用などのことも安心して貰えるように保険を使ったお産制度などをきちんと説明し、普通分娩だと国からの一時金により殆どのお産費用がカバーされるのでそんなにお金がかからない事、などなど、若いお母さんが持っていた沢山の不安を取り除きました。

医療の方が偏見無しに受け入れてくださったのを知って、「安心して産みだす事に専念出来るんだ、良かった」となれたとき、お母さんからやっとポツリポツリ、今まで起きた辛い話などもお聞かせいただきました。

そして実母さんが一番悩んでいたのは「今(妊娠7か月)は100%養子縁組に赤ちゃんを託すと決められない」という事でしたので、「今から「養子縁組で」「自分で育てる」と決めるのではなくまずは妊娠期間を健康に大切に過ごしましょう。

お産後に、色々な自身の状況を考えて、やっぱりどうしても「育てられない」となったら、その時に養子縁組の道を進むことにしましょう」という話になりました。
その折には、当会よりきちんと各行政、団体機構へも繋ぎます、というお話もしました。

医療施設のお医者様、助産師さんたちにも養子縁組の事を視野に入れた上で、お産に臨む特定妊婦さんだという事をご理解いただき、かつ、普通のお母さん同様のサポートをしていただきました。
当会からも相談員が、検診の度に出来るだけ付き添いました。

陣痛が始まり、お産が近づき、実母さんからも、医療チームからもお産の様子をメールで報告頂き、無事に健康な赤ちゃんが生まれました。
入院中、お見舞いに行った際、赤ちゃんはすやすやと母子同室で寝ていました。
(※養子縁組が視野に有る方でも当会ではお母さんがしたいようにして頂こうというコンセプトで産後は院内で過ごし、授乳、母子同室も、ご自身の気持ちで決めていただきます)

お産後のお母さんの気持ちを尋ねたところ、やはりどうしても自分の今の状況を考えると赤ちゃんの養育は難しい、という事で養子縁組で赤ちゃんを委託することに決まり、この相談ケースをとある民間の養子縁組団体さんへお繋ぎをしました。

赤ちゃんの育ての親御さんとなる方と、その赤ちゃんが繋がり、実母さんはその育ての親御さんのアルバムと手紙を読まれ、「本当に安心しました」と言い、元気に退院して行きました。

その後、赤ちゃんのお迎えに養親さんが病院施設までお越しになり、助産師より保育実習を受け、その後、実母さんと養親さん双方の希望だったため、当会と、医療施設の医師、助産師、民間の養子縁組支援団体が立会いの中、実母さんより直接養親さんへ、大切なお子さんを渡していただきました。

民間団体さんより、時間をかけて養子縁組への承諾について丁寧な説明がなされ養親さん、実親さんそれぞれに承諾書に署名をし、書類も運びました。
また、裁判所での流れも再度説明をし、速やかな対処を双方にお願い申し上げました。
医療の方は「オープンな養子縁組で、本当に安心でき、良かった」「こうした命の救い方があるなら今後も是非繋いでいきたい」という言葉を貰いました。

今後も当会は引き続きこの養子縁組家族を見守り続け、裁判が終わるまでは養育報告書なども医療現場の関わったものと共有し、出来る限りのサポートを提供していきたいと考えています。

当会では2014年、日本財団さんの事業委託を受けて日本ではまだ少ない取り組みの養子縁組制度を含む「にんしん相談」によりお母さんたちが安心してお産に臨める相談事業を行っています。

第3回 アドファミリー交流会

先日、10月25日土曜日、茅場町にて「第3回アドファミリー交流会」が開かれました。

日本財団の柏さんよりご挨拶の言葉を頂き、その後養親さん2組よりそれぞれの周囲への告知についての苦労話、体験談などお話しいただきました。
また、助産師の先生にもお越しいただき、医療現場からの養子縁組に対するお声も聞く事が出来ました。

会場は沢山の赤ちゃん、子どもたちで大盛況。小さな子供たちが遊ぶ中、真剣に皆さんのお話を伺う養親さんたちの顔が並びました。

スピーチの後は皆さんそれぞれにワイワイ歓談&ランチタイム。
異なる8団体(児相含む)からそれぞれに迎えたアドファミリーが色々な垣根を越えて交流するとてもいい時間でした。

毎回募集人数よりも沢山の方にご応募いただき、残念ながらお申込みできなかった方々には大変申し訳なく思っております。

次回は来年の2月頃を予定しています!
※ この「養子縁組家族交流事業」は日本財団の事業委託を受けて行われております。

 

アド・ファミリー交流会

アド・ファミリ―交流会 3回目

※お申し込みはお早めに、、、※

団体・行政・国籍・人種の垣根も全くなく和気あいあいと楽しくざっくばらんに話が出来る、、、、といつも沢山の方にお申し込みを頂き、とても嬉しく思っています。

今回のテーマは「周りの人への告知」
普段の生活の中でも、ふとしたことで「養子縁組」について話すべきなのかな、、と悩むことって、子どもが大きくなるにつれ多くなってくるものです。

そんな時、どうしたらいいの?話すタイミングは?などなど、皆さんの体験や悩みをワイワイ持ち寄って話す場になれば、と思います。
前回お申込みに漏れてしまった方も、今回は是非是非!いらしてくださいませー。

日時 2014年10月25日(土曜日)
午前10時―午後12時(予定)
場所 茅場町パールホテル ランチ付
参加費 お一人(大人)1500円 未就学児は無料
定員 30名 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
対象参加者 養子縁組でお子さんを迎えたご家族
締め切り  10月13日(月) まで
申し込み方法 以下のフォームからお申込みください。

http://my.formman.com/form/pc/5V6tcUrz2ZrtEpWX/