慈愛寮にお邪魔しました
先日ある雨上がりの午後、都内にある慈愛寮をご訪問させていただきました。寮長の細金さんが暖かくお出迎え下さり、とてもおいしいお食事を頂きながら沢山お話を聞かせていただきました。
お話を伺う中で、慈愛寮にお越しになるお母さんたちと、うちにご相談を下さる方々とがとてもよく似た境遇である事、「支援の中で大切なことは」という話の中で、寮長さんと私が思わず口をそろえて出た言葉が「ごはんをちゃんと食べる」ことなどにも思わず笑い声が出たりした、とても和やかな時間でした。
慈愛寮は生活困難や暴力被害状況で援助を必要とする妊娠8ヶ月~産後5ヶ月の妊産婦と、同伴の乳幼児が利用できます。妊婦さんはここに入所し安心して赤ちゃんを産める環境が与えられ、その後自立できるよう産後も少し回復するまで皆さんのサポートを受けることが出来ます。最近新しく立て直しをされとても綺麗で、細かいところまで沢山配慮がされており、スタッフの方もとても親切です。
住所は保護のため明かされておりません。私は日本には妊婦さんの為の快適な寮、というのはとても少ないと思っておりますが、慈愛寮を訪問している間、何回「私もこちらに住みたいです」という言葉が出たことか。。。。
何よりも寮長の優しさにきっとここに保護される方は救われると思います。
「ここを家だと思って頑張ってほしいと思っています」とおっしゃる寮長を見て、今まで沢山の女性がこの笑顔とやさしさに救われて旅立ち、頑張っているのだろうと思いを馳せました。
エントランスには沢山お花が植えてあり、どの苗も雨露を受けて嬉しそうでした。
ここにいらっしゃる妊婦さんはうちへ相談をなさる時と同じ、きっとへとへとに疲れ果て、どこに相談していいのか、大きなおなかを抱えて道に迷っている方たちでしょうが、この寮の優しさにふれ、きっと心も癒され、安心したお産が出来るのだなと思うと本当に心温かく、うれしく感じました。私共も、また明日から頑張ろう、と思えた一日でした。
(おがわ)