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静岡「外国人女性支援」研修会

静岡大学 人文社会科学部 主催の国際シンポジウム「外国人女性支援」研修会にお招きされ、少しお話をしてきました。

当会では言語を外国語とする女性へのにんしん相談も行っている事から、事例やにんしん相談の流れ、どのような課題や問題点があるかなど、日本でも今後急速に増えるであろう、外国籍、外国人女性への特定妊婦ケアの確立、渉外、国際養子縁組み制度の確立が必要だという事をお話させていただきました。

いま日本では都市部になると約5人の児童のいずれかの親が外国人だと言われています。

うちの息子も例外ではなく、アメリカ国籍と日本国籍を持つ重国籍児童です。

そういった外国籍、外国人の女の子、Teenが、予期しない妊娠、養育できない妊娠が発生する事も、普通の日本人女性、高校、中学生と同様ありますし、また、こちらに出稼ぎに来ている外国人同士が出会って妊娠、お産となっても、育てられない、ということは当然あります。

日本に今、そのような外国人の方への相談窓口が充実しているかというと、残念ながらそうではないのが現状です。

外国ですと普通に養育できないTeenのにんしんには、宗教上中絶を進めることなどもってのほかで、産むという選択をしその後養子縁組へ託すことは当たり前、という国が多くありますが、日本ではまず、そのような相談窓口はないでしょう。

またそういった外国人女性の多くが、日本の制度の保険証、母子手帳、医療制度などが全く分からず、他国ではまずやってない、妊婦の間の定期的な検診も全く受けず、飛び込みお産、というのを「当たり前」としていしまっているため、医療施設の間でも困惑している所が多くあります。

これからまずます増えるであろう、日本在住の外国人女性にとって住みやすい、差別のない国にするため、違う国の文化や背景を理解しいたうえで、そういう支援が出来るといいなとお話ををしてきました。
(写真は、研修の一コマ、と、日本人国籍として生まれ異人種の背景を持つアイビーちゃん)

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今、日本での「外国人」への認識も正しく変えなければならないときに来ています。少し昔の人はガイジン、というと、白人の青い目と思い込んでいる人が多数でした。当たり前すぎて書くのもためらわれる事ですが実は見た目が日本人じゃなくても日本国籍の人は沢山いますし、逆もまた然りです。ガイジン、外国人、の定義がなにか、というと、そこも曖昧になってきています。

例えば、アメリカでは「あなたはなに人ですか?」という問いかけがあれば、「私はアメリカ国籍を持つ、日本人2世です」という風に普通こう答えます。

 日本でも国際結婚がうなぎのぼりに増え、今や不妊治療のために海外で異人種の卵子提供を受け、見た目が違っても日本国籍として生まれる赤ちゃんも増えてきている今、そこには当然自然の流れで人種・異文化の融合があり、生まれる子供たちの背景もそうなる訳です。

もはや、国際養子縁組、国内養子縁組などと分け隔てて考えていること自体が遅れているのかもしれません。

あくまでも、諸手続きの一環として国籍が違う養子縁組、としてとらえるだけに過ぎない事を沢山の方にご理解していただくべきだと思います。

オリンピックも近づき、日本も沢山の国の方々が訪れ暮らすようになった以上、この事実をきちんと受け止め、差別ない全てのこどもに永久的な家庭と親を与えられる活動を私共は求められていると強く感じています。